スモールビジネスのはじめ方 

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スモールビジネス 起業のお話 ~科学性~

お花教室に通って来てくださる生徒さんたちの中には将来お花屋さんで働きたい!さらに、お花の仕事で起業したり、副業としてスモールビジネスで起業したい!という方も多くいらっしゃるので、思いつくままにこれまでのことを書きたいと思います。

起業までの準備はどんなことをしていたか?
現在の花屋のビジネスモデルが出来るまでのこと。
個人事業にせず法人にした理由。
どんな仕組みで仕事をしているのか、などなど思い出すたびにこちらに追記していきますね。
何かの参考になれば幸いです☆

起業までの準備



私は29歳の時に起業しましたが、そもそも「花屋&カフェ」を作りたかったので、まずは現場のノウハウを学ぼうと、
「インテリア&雑貨&カフェ」を営む会社に1年半、そのあと都内の駅前という好立地にあるお花屋さんに1年半勤め、合計3年の準備期間を経て起業しました。ちなみにそれまでの仕事は教育関連の仕事で、お花はまったく関わったことはなく、勤めながら趣味のお花教室に通っていました。(※将来、花屋の中でお花教室をしようと思っていたので、いろんなタイプのお花教室に通って情報収集をしていました。例えば、お花屋さんのお花教室。都心のど真ん中のオシャレ&高額なお花教室。パリの憧れの花屋さんの来日記念講義。公民館のような場所のアットホームなお花教室など。)
カフェ巡りも大好きで、休みの日にハシゴして読書を楽しんだり。
とにかくお花もカフェも大好きな趣味でした。

最初に言っておきますと、3年間の準備期間中に私がやったことはもちろん決して無駄ではありませんでしたが、起業してからでいうとそれは2割(実技)くらいのことで、残り8割(経営)は抜けたまま起業してしまったのでそりゃあひどい目にあいました(笑)

さて、私は起業準備中の3年間は現場でノウハウを学びながら、休みの日には商工会議所の創業個別相談会に参加したり、開業希望の街の物件の相場などを不動産屋さん情報をもとに調べたりしていました。相場がわからないと資金プランも立てられないから。敷金、礼金、保証金など物件によって違います。敷金がない代わりに保証金がすごく高いとか。(ちなみに当時、大倉山の物件を借りた時は保証金は無しで、敷金が家賃の10倍でした。)
3年間の準備期間中に沢山の物件を見たので、たとえ素敵な物件や良い立地条件であっても、いざ商売を始めるとなると、内装費・外装費がかかりすぎてしまう物件というのが分かるようになってきました。資金が限られている中での起業ですので、そういった物件は避けるようになり、またDIY出来るところは自分たちで。

いよいよ店舗物件の契約をして、外装·内装工事をする時には、「相見積もり」を工務店さんに数社お願いしました。その中で一番相談しやすく、資金がない分どこを自分たちでDIYすれば安くできるか?などアイデアを出してくれた工務店さんに決めました。

今でも何かと改装や工事が必要な時は、この時の工務店さんにお願いしています。もう20年近いお付き合いです。

それから起業前、法人にすべきか?個人事業にするか?考えても当時はよくわからなかったので、「とりあえず会社作っとくか。」という程度の気持ちで有限会社ラ・フルールを作りました。作り方は簡単。『有限会社の作り方』という本を買ってきて、当時はCD-ROMが付属品に付いていたので、それを使ってパソコンで提出書類を作成し、法務局に提出。はい、出来上がり!!
起業してからではきっと忙しくなるし、今なら時間もある。しかも自分でつくればお金もかからない、というくらいの気持ちで会社を作りました。結果的にはうちの場合は良かったです。大手の下請けで受注するような場面があったりすると、こちらも法人である方が契約がスムーズでした。
どんな下請けのお仕事をするかによりますが、うちの場合は、大手の販路を使わせてもらって注文も取ってきてくれて、こちらはお花を用意するだけなら、その分、広告費や営業費が浮くわけですから何パーセントかひかれてもまったく問題ない。という感じです。
そういう例を除けば、花屋さんが法人だろうが個人事業だろうが気にしているお客様はいない気がします。。。
素敵なお花を用意してくれるお花屋さんであればよろしいかと。

失敗だらけの起業



実際に起業してみてまず最初の大失敗はとにかく「お花が売れなくて腐る」でした。
今思うとそりゃそうだ!!って感じです。だって私が修行したお店は都内の超・好立地。そのお花屋さんのノウハウを使って花屋を始めたのでした。しかーし、私がお花屋さんを始めたのは住宅街のしかも裏道。各駅停車しか止まらない街。都内の好立地のお店と同じノウハウで通用するわけないのです。そんなことも知らず夢と勢いだけあった20代の私でした。
ここから軌道修正が始まります。経営に必要ないろんなことを教えてもらったのは、起業して3年経ったころ参加するようになった経営者の勉強会。異業種の経営者さんたちから様々なお話を聞いてそれを花屋に置き換えて実践あるのみでした。 

ま、とにかく経営のことを何にも知らずに勢いだけで起業してしまったので、ひどい目にたくさん遭いました。その都度、「地獄」を見ました(笑)

ビジネスモデルを作る

最大の問題「お花が売れなくて腐る」を解決するためには2つのことが必要でした。
1.そもそもいっぱい売れるようにする(受注を増やす)
2.腐らせないように仕入れたらすぐ売る(廃棄率を抑える)

ということで、この2つに対処するため、以下のようにしてきました。

1.の対策

①コツコツ営業(直接的な営業は経営者の知り合いを増やすこと。間接的にはここぞ!というところにチラシを置いて配布してもらう。(地域の郵便局など、有料でもOK)

②ネットでの販売に力を入れる(SEO対策をする!月に1回専門家にコンサルに入ってもらっています。)

③SNSも活用&広告を出す

④Googleマイビジネスの活用(マップに表示させる&広告も出せる)

2.の対策は、ズバリこれ。

「注文分以外は絶対仕入れない事前受注型にする。」

廃棄率は下がる、お客様には100%新鮮なお花のみを渡せる。長持ちするから喜ばれる。良いことばかりです。※これはビジネスモデルの違いでそれぞれのお花屋さんをお客様から見た場合のメリット、デメリットがあります。うちのようなタイプの花屋のお花は確かに新鮮、そして事前に注文するからお花の色やイメージなど相談して希望のものを用意してもらえる。これはメリット。    だけど急に行くと買えるお花の在庫がそもそもない。今日の今日急に欲しくても手に入らない。これがデメリット。小さな店はあれもこれも出来ないのです。だから、「何かに特化する」「○○専門」でお馴染みのランチェスター経営戦略を実践してきました。

経営者の勉強会で習ったこと。それは、経営を継続するためには「科学性」「社会性」「人間性」の3つが揃ってなくてはダメ。と教わりましたが、当時は全く意味が分からないし、具体的にどういうこと?って思ってました。

一度聞けば誰でもできる、同じ方法でやれば、同じような結果が得られる「再現性」があること、これが科学性かなと思います。カリスマ性があり、能力が高い特別な人たちだけがビジネスを成功させることができるのではなく、誰でも「再現性」のある理にかなった方法でビジネスを行えば利益をきちんと確保することができる。そういう方法や仕組みを「科学性」のある経営。と私は理解しています。

花屋の経営の中に具体的な事例が沢山あるのですが、それはマーケティング講座にぜひお越しください。「花屋はこうやったよ。じゃあ、あなたの仕事ではどうやる?」って置き換えて考えてもらいます。

また、皆さんもご自分で沢山の事例を本で読んだりネットで調べてフムフムなるほどね、と理解できたら、ある時フッと「ああ!ということは、私の場合はこうやればいいんだ♪」って分かる瞬間があるかもしれません。まずは沢山の事例に触れてみてください。私は当時「ランチェスター経営戦略」関連の本を読みまくり、さらに事例がいっぱい書いてある『小さな会社のできる社長』や『小さな会社のすごい社長』という本を読みました。そこにはたしか酒屋さんやクリーニング屋さん、タクシー会社の事例など沢山書いてあったように思います。この過程で「あ!ということは、花屋はこうすればいいのか☆」って閃きがありましたよ。

異業種からはヒントを得ることばかりです。異業種のやり方を学ぶ、これオススメです。

 せっかく好きなことや得意なことで起業したなら「科学性」がある(きちんと利益が出る)ビジネスモデルにしていきたいものですね。そして楽しくお仕事続けていきましょう。

経営の「社会性」「人間性」についてはまた今度。

スモールビジネス 自分の仕事を振り返る ~社会性~

経営が苦しくしょうがなかった頃、大倉山のカフェをご利用いただいたお客様から言われた言葉で救われたことがありました。

ダメ経営者、目がさめる

その女性は花屋カフェの中で開催していた各種教室に来てくれていた方。ある日、ご主人の転勤で名古屋に引っ越すことになり、お別れを言いに立ち寄ってくれたのでした。カフェ好きなそのお客様に私は「名古屋いいですねえ☆オシャレなカフェが沢山ありますよ、楽しみですね。」と伝えたところ、「だけど、こんないいカフェ他には無いよ。」って言ってくれたのでした。そのお客様にとって大倉山の花屋カフェは教室に参加したことで、地元にお友達が出来たり、カフェのスタッフたちとも顔見知りになり、駅前やスーパーで会えば挨拶したり。通勤する時にお店の前を通れば行ってきます、行ってらっしゃいと言葉を交わしたり。確かに、うちの店があることで大倉山という地元に知り合いが増えて会話する機会が増えたかと思います。安心して住める地元の街、我が町って感じかな。このお客様にとっては、そんなきっかけになったお店だったのです。言われるまで思いもしなかった。。。そんな存在だったのか、この店は。。。

その出来事がきっかけで、お店に来てくださっているお客様の声が次々と私の耳に入ってくるようになりました。(きっと今までは経営に必死すぎて耳に入らなかった&心に響かなかった)

ある日、カフェに来ていたベビーカーのママさんたち。お食事してドリンク飲んでデザートも食べ終わってお帰りになる時、「ゆっくり出来たね。また明日から頑張れるね!」って言いながら席を立ったのでした。おおおおお!おおおおおおお!うちのお店はそんな風にもお役に立てていたのか!!

もうダメ店主、感動しきりでした。

何のために働くか?

いつの間にか私はスタッフのお給料を払うため、店の家賃を払うため、つまり経費のために仕事をしていました。最初に描いていた楽しい夢をいつの間にか忘れて資金繰りに追われる毎日。私は給料と家賃を払うために生まれてきたのか??これがずっと続くのか?とお先真っ暗な気持ちで仕事をしていました。でも、このお客様の声が心に響いたあとは、そっかそっかお金が足りないということは、うちの店の商品やサービスで喜んでいる人の数が少ないということだな。だって、商品やサービスを渡すと同時にお金って入ってくるものでしょ?そのお金が足りないということは、うちの商品やサービスで喜んでいる人の数が少ないということだ。

なーんだ、それなら簡単!私はこの店を使って、そして私たちが出来ることで、誰かが喜んだり、役に立てたり、嬉しくなっちゃう、そんな商品やサービスを考えていけばいいだけじゃーん🎵

経費のためにあと何個売らなきゃとか考えてると、仕事は全く面白くないし、何のために仕事しているのか分からなくなりますが、誰かが幸せになる商品やサービスや企画を考えるのは大好き。皆さんもそうじゃないですかね?それならいくらでも思いつくのでは?だって皆さん好きなことや得意なことで起業しているんだから。もともとそういうの得意でしょ。好きでしょ?

よーし、今度はこんな商品出してみよう、きっとあの人が喜ぶぞ。むふふふ。

よーし、今度はこんな企画をやってみよう、きっとあの子が喜ぶぞ。うっしっし。

よーし、今度はこんなサービス作るぞー。絶対あの人喜ぶな。むふふふ。

スモールビジネスを起業するタイプって、だいたいこのタイプの人じゃありませんか?こういうことなら何個でも思いつくぞと。私はそういうタイプです(笑)

苦しい時期があっても、こうして継続してお仕事出来ているということは、誰かがうちの商品やサービスで喜んでくれているから。つまり、ラフルールが誰かの役に立てたり、何かに貢献出来ているからではないでしょうか。

「貢献」を難しく考えない

何かに貢献していく。というクソ真面目(お下品で失礼♪)な入口からお仕事を考えなくても、自分の仕事で、自分ができることで「よーし、今度はこんな商品(またはサービスやレッスンやイベント企画など)出してみよう🎵きっとみんな喜ぶぞお💛うっしっし。」とした結果、誰かが、そして多くの人が喜んでくれた結果、「あら、いつの間にか自分の仕事はこういうことに貢献してたのね。」でいいのです。そもそも誰かの何かに貢献していなければ、ビジネスは生き残っていません。まずは自分が楽しまなくちゃ。好きなことや得意なことで起業しちゃってるタイプ、それがそもそもスモールビジネス起業家。(私見です。)

貢献していくこと、これが「社会性」かなと思います。

経営に必要な「人間性」はまた今度。

スモールビジネスのマーケティング講座はこちらから。

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この記事を書いた人

Flower Shop&Lesson
今村 奈美子

プロフィール

有限会社ラ・フルール代表取締役
2003年8月   29才の時に創業。
横浜市港北区大倉山に「花屋&カフェ ラプティフルール」として、複合型ショップの運営を始める。「花屋&カフェ」のカフェ部門では飲食の提供にとどまらず、地域に住む女性を中心とした起業のための勉強会「おうち起業家ビジネスサロン」を定期的に開催したり、「開業のためのお試しスペース・大倉山TinyRoom」で起業支援を行う。また、地域の各店舗とサービスをリンクさせる「ご近所デリプレート」をメニュー化することによりお客様が地域で循環していく「リンクと循環」の仕組みづくりに力を入れる。地域の人と店舗、また店舗同士がつながりあうことで、安心して楽しく暮らせる街づくりに貢献。

生花販売部門では独自のサービス「モテ花(記念日事前通知サービス)」などをきっかけに個人顧客・法人顧客ともに新鮮なお花のみを使用したフラワーギフトの提供を行う。また、「お花教室」では独自のメソッドに基づいた「お花のある暮らしを楽しむ」ためのスキルが身につくカリキュラムやお花のスキルはもちろんマーケティングの観点から経営力を養うためのプロ育成カリキュラムも好評。お花教室ではのべ360名の生徒に,マーケティング講座ではのべ1000名の生徒に教える。

2020年4月横浜市金沢区福浦に移転。花屋&お花教室ラフルールを運営。

講義・講演実績

2021.6 関東学院大学 経営学部「マーケティングの構築」
2020       エポキシアート協会にてマーケティング講座を開始
2019.9    神奈川県中小企業家同友会小田原支部例会「人手不足からの経営危機!徹底的な仕組みづくりと地域の活用」
2019.7 日アフリカビジネスウーマン交流セミナー「女性起業家ネットワークの取組み」
2019.5 関東学院大学 経営学部「マーケティングの構築」
2019.1 青葉区あおばdeスタートセミナー「リンクと循環による地域活性化の取組み」
2018.10 東京都中小企業家同友会あきない塾「好きな事で儲けるための5つのステップ」
2018.6 関東学院大学 経営学部「マーケティングの構築」
2018.6 神奈川県中小企業家同友会北地区例会「知力を発揮する経営の実践」
2018.4 横浜市企業経営支援財団IDECウーマンビジネスポート「経営知識ゼロからの起業」
2018.4    神奈川県中小企業家同友会合同入社式講演「社会人として第一歩を踏み出すあなたへ」

以下、年代省略

千代田区男女共同参画センターMIW「これからが人生本番にしたい方のキャリアデザイン講座」
豊島区「女性のための起業塾」
WHAISランチラボ「頑張るの本当の意味を知って人生が変わった」
横浜市女性起業UPルーム「女性のための起業準備」
大倉山ビジネスサロン
「パワースポット大倉山!地域コミュニティの女性オーナー4名が語る 大倉山発!コミュニティビジネスの作り方」
「花屋カフェが地域から発信!付加価値が利益を生む 【Happy】が循環するビジネスモデルの作り方」

等多数

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