自分でフラワーアレンジメントを作ってみた時に、どうも上手くいかなかったり、どこかしっくりこない、なんてことはありませんか?
今日は、フラワーアレンジメントを作る時に、これを知ってるとグッと良くなるポイント「奥行きの出し方」のお話です。

初級クラスの作品
フラワーアレンジメントの作り方
お花教室の初級クラスカリキュラムの中に【三方見(さんぽうみ)】というのがあります。
これは前と左右から見られるアレンジ、つまり玄関の下駄箱の上やリビングの壁際の棚の上や、テーブルの端に置くようなタイプのアレンジで、後ろから見られることがない。という前提で作るアレンジです。
花屋さんでフラワーアレンジメントを買った時に一番よくあるタイプが三方見のアレンジです。

三方見のバスケットアレンジ

三方見のアレンジ

これも三方見アレンジ
ちなみに、前後左右の四方向から見られるのは四方見(しほうみ)と言ったりします。ラウンド型などがそうですね。
結婚式のテーブルの真ん中にあるお花は円卓を囲む全てのゲストから見られるため、四方見で作ったりします。
基本的なアレンジメントの作り方の全工程は過去のブログ「おうちで出来るフラワーアレンジメントの作り方」をご覧ください
奥行きが出ない理由
私が花屋になる前に趣味でお花を習っていた時、三方見のアレンジメントを作るのが苦手でした。
お花は全部、正面からちゃんと見えるように後ろに行けば行くほど高く高く挿さして前のお花に隠れてしまわないようにしていました。だから最後列のお花を一番高く挿すことでいつも絶壁のような終わり方をするアレンジメントになっていたのです。
するとなんだか可愛くない。。。いつも絶壁アレンジメントになってしまってモヤモヤする。
奥行きを出す方法
では、同じお花を使って絶壁アレンジにならず、さらに可愛らしく見えたり、優しい雰囲気に仕上げるのに必要なことは?
それが「奥行き」なのです。
写真を見てください。アレンジメントを横から見た写真です。この日の主役のお花はオレンジ色のチューリップ3本。

横から見た写真
主役を三角形(正三角形でも二等辺三角形でもなんでもOK)の配置で中央付近に挿します。この時、近づけすぎて主役だけでギューギューにならないくらいの間隔をあけましょう。だからと言って中央スペースから大きく外れた外野スペースには挿さないように。だって主役なんだから。
また、3本中1本はオアシスの真ん中線より後ろに挿しましょう。
ゆったりした空間を作れます。

主役のお花を三角形に配置
この時、中央付近の一番背が高く挿してあるチューリップに注目して下さい。

横から見た写真
いつもだったらこのチューリップの後ろに挿すお花たちを高く高く挿していませんか?
どんどん高く高く最後は絶壁のように高くお花を挿してきませんでしたか?
このチューリップの真後ろではなく、左右の後方スペースにこのチューリップよりも若干低く
色味のあるお花を何本か挿してみてください。主役級のお花を使う必要はなく、わき役のお花でいいです。
ただし、グリーン系よりも少し色がついているお花のほうがより効果的です。
ピンクや黄色、紫や青、赤など。白もOK
一番背が高く挿してあるチューリップよりも低く挿すことに抵抗があるかもしれません。
だけど大丈夫です!勇気をだしてちょっと低めにお花を挿してみてください。
この「ちょっと低めのお花」が作品全体に奥行きを作ってくれるのです。
前から見ればちゃんと見えています。チラ見程度でも見えていれば大丈夫です。そのお花はしっかり奥行きを出していい仕事をしてくれています。
ぜひおうちでもチャレンジしてみてくださいね。
ちなみに、Topのチューリップの後方にあるブルーのお花・ニゲラは軽やかでフワフワしたお花なので、Topのチューリップよりも後方に高く挿しても絶壁風にはなりません。こういう飛ばして遊べる花材も魅力的です。
アレンジメントの作り方はいろいろです。いろんな方法がありますので参考に。
横浜市金沢区の花屋&お花教室ラフルールでは随時、体験レッスン募集中です。
お気軽にご参加ください。