アドベント待降節のこと

ピンとした寒さの来ない今年。そんな年もあるさ!とゆっくりしていたら、あっという間に 11 月の終わりを迎 えていました。この季節になると毎年必ず聞かれる「クリスマスリースやクリスマスツリーはいつから飾るの?」 街にはすっかりクリスマス装飾。「あら!出遅れた、早くしなくちゃ。」と気ばかりが焦る方にちょっとクリスマ スのお話を。

12 月 25 日クリスマスの前、4 回の日曜日を含む時節をアドベントと言い、今年は 11 月 27 日からアドベントが 始まります。簡単にお話しするとアドベントは「近づく、待ち望む」という意味があって、クリスマス(キリス トの誕生)を待つ期間なのです。このアドベントの最初の日に間に合うようにクリスマスの装飾をはじめる方が 多いと思います。私が装飾していた教会もアドベントの最初の日曜日(第一主日)の前にアドベントクランツや クリスマスツリー、イエス・キリストの生誕場面を再現する人形飾り(降誕セット)を飾りました。私は 12 月 1 日位かなあ。なんとなく朝の寒さに緊張感が出てきたら。

クリスマスリース
ランスの天使様

クリスマスツリーと降誕セットはわかるけど・・・アドベントクランツ??

アドベントクランツはアドベントのためのドイツから始まったとされるリース型のアレンジで 4 本のキャンド ルが等間隔に立っていてリースの真ん中に 1 本のキャンドルを立てたものです。リースは、冬でも瑞々しい針葉 樹、モミ枝を使ってつくります。4 本のキャンドルは 4 回の日曜日 1 本毎に灯していき、最後の 1 本はクリスマ スに灯します。

アドベントクランツ

キャンドルひとつひとつには意味があり、最初のキャンドルは「預言のキャンドル」、「希望」を意味し、2 本目 は「天使のキャンドル」「平和」、3 本目は「羊飼いのキャンドル」「喜び」、4 本目は「ベツレヘムのキャンドル」 「愛」。そして 5 本目は「キリスト」を表しています。色にもその宗派によって決まりがあったりするのだけれ どそれはまたいつか。

アドベントカレンダー
シュトーレン

我が家も 12 月 1 日から始まるアドベントカレンダーを買い、シュトーレンを買い。クリスマスは仕事柄、中々 家族で食卓を囲んだりは出来ないけれど、このアドベント待降節の時節はちょっぴり私の楽しみな時間なのです。 街もキラキラしていて、あちこちのクリスマスディスプレイを見て歩くのも楽しいし。と言いながら日本に住む 花を仕事にする私は、次のお正月の仕事に向かってまっしぐらだったりするんだからね。のんびり丁寧に暮らす 日はいつのことか・・・・。今日はアドベント待降節の第一主日。さあ、まずはクリスマスに向かって。

いつかの我が家のクリスマス

フランス革命歴 Frimaire 霜月 / Chou-fleur カリフラワー 二十四節気七十二候 小雪 / 朔風払葉 さくふうはをはらふ