夏休みのこと

先月のこと。夏休みに入る前にと書いた原稿を雲さん(クラウドね。)に預け、花火が有名な町に生まれ育ち、夏 は花火、花火を観ないと夏じゃないと忘却の彼方へ歩き出している父と家族そろってみる花火を楽しみに帰省し ました。実家にある父のパソコンを拝借して・・・と考えていたのに、頭に春霞がかかった父の手によりパソコ ンがフリーズしたまま放置され動かず。この事態で今度は私の原稿が私によって放置されそのままに・・・。ご めんなさい。長い夏休みでした。

夏休みと言えば西瓜。

夏休みと言えば西瓜。夏休みと言えば朝顔。いや夏休みと言えば自由研究。

あんなに嫌だった夏休みの宿題なのに五十路にはいってからは勝手に自分で課題を作って楽しんでいます。今年 の自由研究は私の育った長岡の郷土料理「醤油赤飯」を炊飯器で炊く我が家のレシピを作ること。醬油赤飯?そ う、長岡のお赤飯は醤油味なのです。高校生くらいまでこれが普通だと思って育っていました。

この醤油赤飯。蒸し器やせいろを使う家、圧力鍋を使う家。家庭用餅つき機を使う家、各家いろいろなのです。 実家は餅つき機で作っていました。もちろんスーパーや和菓子屋さんでも売っていますよ。ハレの席にはかかせ ない醤油赤飯。餅つき機が壊れてしまい、さて、蒸し器を使って・・・いや面倒だな~と母は買ってきて済ませ ようかと話していました。花火だよ、お母さん。お祭りだよ、お母さん。みんなが大好きな赤飯だよ。というこ とで今回の帰省で私はこの炊飯器で炊くレシピを作ることに決めたのでした。だって、炊飯器なら楽ちんだもの。 歳を重ねても赤飯作れるし。

赤飯の金時豆

ネットで調べると材料はもち米、金時豆、醤油、酒、みりん、砂糖・・・めんつゆ???ほんだし??? 「おかあさ~ん、うちの赤飯も麺つゆ入っていたのぉ?」と聞くと「入れていたわよ。だし醤油とか。入れない でだくと美味しくないのよ。」そうなのか、出汁が必要なのか。だし醤油・・・。長岡には「越のむらさき」とい うだし醤油があるじゃないか!あれを使えばいいのか。しかし実家にはめんつゆしかなく。まあ、いいか。しか し、ネット情報によると炊飯器では「べチャっとする」「根っこが残った」とよくない情報が多いこと。

赤飯の作り方

まずは紙の上で私の家庭料理知識の引き出しを広げ、ネットの情報を検証し構想を練り上げる。わ~、研究っぽ い。ワクワクする~。栗おこわと山菜おこわを参考にして、分量、時間、いろいろ考える。
結果は・・・・・ 大成功!!!無事、お祭りの日、実家の花火鑑賞用の縁台に長岡醤油赤飯のおにぎりが並びました。久しぶりの 花火は本当に綺麗でした。

長岡醤油赤飯のおにぎり
長岡の花火

ここのところ、母の味、郷土の味を自分なりに覚えていこうと思っています。手間がかかり面倒なこともあるけ れど、私が還暦や古希を迎えるころ「食べたいなあ~。」と思ったときに作れるように。誰かに作ってあげたいか ら。当分の間、私の自由研究はこれになりそうです。次は姑から「ほうとう」と義理叔母から「滋賀の喪の茄子 の煮物」を教えてもらいたいなあ。そうそう、我が家の朝顔は、昨日は 7 つ咲きました。今日はゼロ。遅く種ま きしたから 9 月が最盛期になる予定です。夏の私の課題図書はお写真で、これも面白かったです。

夏に読んだ本

Fructidor 実月 / Noix クルミ
処暑 / 天地始粛 てんちはじめてしゅくす