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花屋が教えるお花教室

風月春分

すこやかにおすごしですか?

いろいろと信じられないことが起こって、なんだかドキドキし祈るような毎日が続いていますね。 最近の私は、朝起きてニュースを観たり聴いたりする前に、ドアを開けてちょっと庭に出ることにしています。 庭といっても畳一畳園芸で「猫の額の庭」と私は呼んでいるのですが、四角く切り取ったような空とおむかいさ んの家の間から差し込む朝日、お隣の庭友達マダム(80 代の一人暮らしのおばあちゃま)の家からはお味噌汁の いい香り、遊びに来ている鳥のさえずり。ああ、今日もはじまるなあ~、頑張ろうと少しのんきな数分を楽しむ ことにしています。笑っちゃうような現実逃避。

我が家はね、駅から歩いて 3 分のスミレ街の蛙小路にあるのです。春になると近所の道路のへりにスミレの花が ちょこちょこ咲き、家に向かう細い袋小路には夕方になると蛙がたまに鎮座するという・・・この家を借りた時 は寒い季節で冬眠中、蛙の存在は知らなかった私。そして私は蛙が苦手、蛙さんにお声がけをして脇に寄っても らうの。その袋小路の一番奥、ちいさな昭和レトロと言えば聞えのいい貸家に住んでおります。

自分と同い年くらいの家に住むと季節をものすごく感じることができます。冬は寒い。ええ、もうホントに寒い。 だけど夏は意外と過ごしやすい。窓がやたらと多いので風は気持ちよくとおるのです。とまあ、自然に逆らえず、 ありのままで楽しく暮らしています。そんな家なので玄関の靴箱(シューズボックスではない、絶対に)の上に 花を飾り、玄関前のコンクリートで固められた「猫の額の庭」に植木鉢を並べて畳一畳園芸、ちょっぴり身体を こわしてリハビリ中の家人と二人暮らしなので毎日毎食家ごはんと仕事の日は手作り弁当という日々です。

今日は少し庭の話をしましょうか。今朝は雨上がりで水やりはお休み。 ここのところの暖かさで冬に植えたヒヤシンスは白い花を咲かせはじめました。ブルーはまだかたい蕾。何色を 植えたか忘れていて白が 2 つとブルーが一つでした。昨年出遅れて植えたから色が選べなかったのね。

黄色と白と茶系のパンジー。小さな花のビオラもかわいいけれど、花の大きいパンジーは春だよって感じがする ので私は好き。しっかりとした苗を選ぶと 5 月ごろまでよく咲いてくれます。よく摘みとって小さな花瓶に生け ちゃうけど。アリッサムも白から大人なピンクへのグラデーションで小さな花を咲かせていますよ。ユトリロと いう名前のバラは綺麗な葉を広げはじめ、パセリはモリモリと、オレガノやローズマリーも新芽が伸び、ワイル ドストロベリーもラズベリーも蕾を沢山つけてきました。

ほらね、袋小路の奥にも春がやってきました。朝ごはんには昨日の夜に作ったマーマレードをパンにたっぷりの せて食べましょうか。日常に感謝して。

Ventôse 風月 Plantoir 苗挿し 春分 雀始巣 すずめはじめてすくう

ハナノヒト おおたみずほ