収穫月 夏至

人生始まって以来の暑い 6 月、皆さんはいかがお過ごしでしたか?

梅雨って嫌われるけれども植物にとっては大切なんだけどなあ。いや、私達にも大切。しっとりと濡れる庭を眺 めて「晴れないかなあ。」とぼやいたり、梅酒や梅シロップを仕込んだり、鰯が美味しい季節だわと鰯を炊いて楽 しんだり。そんな梅雨はほんの少しでいきなりの暑さ。忘れていた朝顔の種をまく仕事を慌ててやってみたりし て、この暑さじゃ煮えちゃうよと花屋の親分に言われてしまうし。でも大丈夫。朝顔は私の中での最速記録、4 日で発芽しました。しかし、双葉から本葉が出るまでお時間がかかっている今日この頃です。

そんな暑い水無月。私は紫陽花を見つけては写真に収めるということを楽しみにしていました。町を歩いている と道端にも公園にも誰かのお庭にも紫陽花は咲いています。きっと先月の母の日に贈られたものもあるでしょう。 私も花屋で働いていた頃、紫陽花の花鉢を沢山母の日用に仕入れ売っていました。ミセスクミコ、マリコ、隅田 の花火、城ケ崎とこのあたりが思い出せる 20 年以上前の品種。そのあとは海外の品種も増え、名前もおしゃれ な紫陽花が増えてきました。たまに昔のお客様の庭を覗くと私が仕入れたあの隅田の花火が大きく育っていて、 懐かしく思ったりします。もうそのマダムは亡くなってしまったのですが、大切にご家族が育てて下さっている のですね。

そういえば、先日、在日フランス大使館の SNS で知ったのですが、フランス語で紫陽花は Hortensia と言いま す。一説によるとモーリシャスの王様の庭園で見つけられた花であると言われていて、Hortensia はラテン語の 「庭から来たもの」という表現に由来すると言われているのだそうです。知らなかった・・・・・。モーリシャ スってマダガスカルの近くの小さな島だなあ~とモーリシャスをすこし勉強してみようと思っています。

うちの猫の額ほどの庭にも紫陽花が一鉢あります。実は・・・今年は小さな花が一枝だけ。ふふふっ、そうです。 昨年私が切り戻しをするときにものすごーく切り戻してみたからです。いわゆる強剪定というやつです。びっく りするくらい切り戻したらどうなるのか、それからついでに冬場に屋根のある日当たりの悪いところに置いてみ たらどうなるのか、失敗するだろうなあと思いながら沢山咲くはずだった紫陽花に可哀そうなことをしてしまし ました。来年は沢山咲かせますよ~。

Messidor 収穫月 / Lavande ラベンダー 夏至 / 半夏生 はんげしょうず

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ハナノヒト おおたみずほ